消費税を計算するって、たいへんなんですね。僕なんてひとりでやってるから、帳簿つけるの後回しになっちゃってるし…。
そうよね。わかるわ。だからね。あっという間に納付税額を計算できる特例がちゃんと設定されているのよ。「簡易課税制度」っていうんだけどね
そんな素敵な制度があるんですか!はやく教えてくださいよ。
あわてない、あわてない!まずはこの表を見て
みなし仕入率表
ぼくは、カフェだから飲食店業に該当するので、第4種事業か。
そうね。これは、みなし仕入率を示した表よ。業種ごとに割合が設定されているの。
みなし仕入率は60%。つまり、課税売上にかかる消費税額のうち、60%は仕入れにかかっているとみなして差し引いていいってことだ。
そうなの。仮に売上げにかかる消費税額が120万円だったとしたら、そのうち72万円を差し引いて、48万円を納めればいいのよ。
これなら簡単だ。僕一人でも計算できそうだ!
簡易課税制度は、売上げにかかる消費税の金額だけを計算すれば、その金額を基に消費税の納付税額を計算するから簡単ね。
ほんと、ラクチンな制度ですね!この制度があれば、Lesson 4で教えてもらった本則課税を採用する人なんていなくなっちゃうような気がするけど…。
簡易課税制度は、一定規模以下の事業者の事務負担に配慮して設けられている制度なの。基準期間の課税売上高が5,000万円以下の事業者にだけ、その利用が認められているのよ。
誰もが選択できるわけではないんだ。
そうなの。それに、適用しようとする課税期間の開始の日の前日までに簡易課税制度を選択することを届け出なければならないし、届け出たら2年間は本則課税に戻ることができないから、その点も考慮して検討する必要があるわね。
Lesson.1 | 消費税はどんな仕組み?-最終購入者が負担するもの!- |
---|---|
Lesson.2 | 課税事業者と免税事業者-キーワードは「1,000万円」!- |
Lesson.3 | 消費税がかかるもの・かからないもの-土地の譲渡や貸付けにはかからない!- |
Lesson.4 | 税額の計算方法-払った消費税は差し引ける!- |
Lesson.5 | 簡易課税制度-消費税額を簡単に計算できるスグレモノ!- |
Lesson.6 | 価格表示-税抜価格は2021年3月31日までOK!- |
軽減税率によって複雑化する業務はお客様満足度No.1の
業務ソフトで解決!